太っているとかっこ悪い。それだけでダイエットをしたくなる十分な理由になるかと思いますが、太っていることによるデメリットは見た目だけの話ではありません。有名な話で、太っていると生活習慣病にかかりやすいという話は聞いたことありませんか?
脂肪の蓄積は体形が崩れるだけでなく動脈硬化などの疾病のリスクも高くなります。
【太る原因】
ではどうして人は太ってしまうのでしょうか。
食べ過ぎや運動不足、不規則な生活など太ってしまうと考えられる原因は様々です。
太ってしまう原因といわれる5つをまとめて見ると
- 運動習慣がない。(運動不足)
- 食生活が不規則
- 体重計に乗らない(自分の体重を把握していない)
- カロリーを気にしない
- 体脂肪率を意識していない
太ってしまうと考えられる原因は=不健康そうなイメージばかりですね。
太ると体に余計な脂肪が余剰に蓄えられた状態になります。本来脂肪はエネルギーの備蓄です。
もともと人間として必要なものではありますがたくさんあり過ぎる必要はありません。
太っていること(過剰な体脂肪)**は、健康や日常生活に多くのデメリットを引き起こす可能性があります。体重が増えることによって、身体的、心理的、社会的な問題が発生しやすくなります。以下にその主なデメリットをいくつか挙げます。
1. 健康リスクの増加
過剰な体脂肪は、様々な健康問題のリスクを高めます。これらの病気は、寿命や生活の質に深刻な影響を与える可能性があります。
主な健康リスク:
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心血管疾患: 太りすぎは、高血圧、動脈硬化、心臓病や脳卒中のリスクを増加させます。体脂肪が多いと、血液中のコレステロール値が上がり、心臓に負担がかかります。
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2型糖尿病: 肥満は、インスリン抵抗性を引き起こし、血糖値が正常に調整されにくくなります。これが続くと、糖尿病を発症するリスクが高まります。
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高血圧: 体重が増えることで、血管にかかる圧力が増し、高血圧(高血圧症)の原因になります。高血圧は心臓病や脳卒中などのリスクを高めます。
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睡眠時無呼吸症候群: 体脂肪が過剰になると、特に首周りの脂肪が気道を圧迫し、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。これにより、睡眠の質が低下し、日中の疲労感が増します。
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関節への負担: 肥満は特に膝や腰などの関節に負担をかけ、関節炎や変形性膝関節症を引き起こすことがあります。体重が増えることで、関節にかかる圧力が増すため、関節痛や運動機能の低下を招くことがあります。
2. 代謝の低下
太っていると、代謝機能が低下することがあります。特に、筋肉量が少ないと基礎代謝が落ち、エネルギーの消費効率が悪くなります。これにより、体重を減らすことが難しくなります。
影響:
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エネルギー消費が低い: 太ることで、身体は消費するエネルギー(カロリー)が少なくなり、肥満を悪化させる原因となります。
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脂肪の蓄積: 基礎代謝が低下すると、摂取カロリーが消費されにくくなり、脂肪が体内に蓄積されやすくなります。
3. ホルモンバランスの乱れ
体脂肪が過剰にあると、ホルモンバランスにも影響を与えることがあります。特に女性においては、体脂肪が過多であることが月経不順や妊娠への影響を及ぼすことがあります。
影響:
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女性のホルモンバランス: 太っていると、エストロゲンなどの女性ホルモンが過剰になり、月経不順や不妊症のリスクが増加します。
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男性のホルモンバランス: 太りすぎは、男性のテストステロンのレベルを低下させ、性欲減退や筋肉量の減少を引き起こすことがあります。
4. 精神的・心理的な影響
肥満は身体的な問題だけでなく、精神的な健康にも影響を与えることがあります。社会的な偏見や自己評価の低下が心の健康に影響を及ぼすことがよくあります。
主な影響:
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自己評価の低下: 見た目に対する不満や社会的な偏見によって、自己評価が低くなることがあります。これにより、ストレスや不安感が増し、抑うつ症状を引き起こすことがあります。
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社会的な偏見や差別: 太っている人が社会的に偏見を受けることが多く、その結果、社会的孤立や対人関係の困難が生じることがあります。
5. 体力の低下
過剰な体脂肪は、体力の低下にもつながります。特に運動能力や持久力の低下が顕著になります。
影響:
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運動能力の低下: 太っていると体重が重いため、運動がしにくく、持久力や筋力の低下を招きます。これにより、運動習慣を続けるのが難しくなり、さらに体重が増加します。
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疲れやすさ: 体重が増えることで、日常生活での移動や活動が辛くなり、疲れやすくなることがあります。
6. 生活習慣病のリスク
太っていることで、生活習慣病(心血管疾患、糖尿病、高血圧など)のリスクが高まります。これらの病気は、長期的な健康に悪影響を与え、最終的には寿命にも関わる可能性があります。
生活習慣病の例:
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2型糖尿病: 血糖値が上がりやすく、インスリンが効きにくくなるため、糖尿病を発症しやすくなります。
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心血管疾患: 肥満は高血圧や高脂血症(コレステロールの異常)を引き起こし、心臓病や脳卒中などのリスクを高めます。
7. 免疫力の低下
肥満は免疫機能にも悪影響を及ぼすことが知られています。過剰な体脂肪が免疫系を弱め、感染症や病気にかかりやすくなることがあります。
影響:
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免疫反応の低下: 体脂肪が多いと、免疫系の反応が鈍くなり、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなることがあります。
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炎症の増加: 体脂肪が過剰になると、炎症が起きやすくなり、慢性的な炎症状態が健康を害することがあります。
まとめ
太っていることによるデメリットは、身体的、心理的、社会的に多くの影響を及ぼします。健康リスク(心臓病、糖尿病、高血圧など)、精神的な問題(自己評価の低下や抑うつ)、そして生活の質の低下(体力不足や日常生活の辛さ)など、さまざまな側面で影響があります。
そのため、健康的な体重を維持することが、長期的な健康や幸福度の向上に繋がります。